「問題解決のための4つのステップ」を使って具体例でトレーニング

こんにちは。今日は、前回のブログの「問題解決のための4つのステップ」を使って、実際に考えてみましょう。

以下の内容で今回は考えてみます。

 CASE1 「相手に無視された・・・」
 CASE2 「子どもが泣き止まない!・・・限界!」

一例なので、これが正しい、というものではありません。

他にも思いつくものがあれば沢山出してみてください。考え方が柔軟になって、トラブルが起きた時も「良い方向」に考えを向けて冷静に対応できるようになりますよ。

このブログの最後に、「優先順位の考え方(うまくいくために大事なこと)」を書いています。

【実践編】問題解決のための4つのステップ

初めに、人間関係でよくあるストレスから見ていきますね。

CASE1 「相手に無視された・・・」

1. どうしたのか?

相手に挨拶をしたのに返って来なかった。無視された。辛いし悲しい。

今起こっているトラブル・状況・困っていること・悲しいこと・イライラすることなどを考えてみましょう

2. なぜ、そうなる(した)のか?

・ A 私のことが気に入らないのだと思う
・ B 私に怒っているから(一般的にはAやBのように思いがちですね)
・ C ただ聞こえてなかっただけ【解決】
・ D 相手が考え事をしていた【解決】
・ E 相手の機嫌が悪かった/相手に嫌なことがあった【解決】

など

「様々な考え方」があるので、わかりやすくするためにABCD…をつけています。同じアルファベット同士をご参照くださいね。

また、「~かも」と推測のことでも構いません。思いついたものを自由に書いてみましょう。「この考え方はダメだ」とか、「ポジティブな考えを出さなきゃ」と思わなくて大丈夫ですよ。「私こんな風に思って嫌だったんだな…」と自分の気持ちに気づくことも大事です。

3. どうしたらいいのか?

・ A,B 自分が相手に対して何か失礼をしたのか考える/(思い当たるなら)確認や謝罪をする【次の行動へ】
・ C 次回はもう少し大きな声とおじぎでわかりやすくしてみる【解決】
・ C,D 相手にも何か事情があったんだなと思う/仕方がないと割り切る【解決】
・ E 世間話でもしてみる/「何かあった?」と聞いてみる/相手が困っていたら話を聞いてあげる【解決】

など

「2」の段階で【解決】となる場合もありますが、ここでは「3」で、もう少し詳しく掘り下げています。

4. それでもうまく行かないときは?

・人に聞いてもらう/アドバイスをもらう
・疲れやすくなっているから、気分転換に出かける/美味しいものを食べる
・無理して仲良くする必要はない、と割り切る

など

私がこのことで相談をされたら、もし明らかな「無視」であった場合は、「どんなに自分が一生懸命ベストな対応をしても、相手のコンディション次第で結果は変わる」つまり、「相手の状態は変えられないよ」「大変だったね」「気にしなくていいよ」と伝えます。

皆さんはどんな言葉が出てきましたか?

次は子育て中のよくあるイライラも考えてみましょう。大体のお母さんが通る道でもありますね。

CASE2 「子どもが泣き止まない!・・・限界!」

自分が手をあげてしまったり緊急の時は子どもの安全を確認してその場を一度離れましょう。

お茶を飲む、風に当たる、顔を洗う…など、自分が落ち着きやすい「気持ちを切り替える行動」を日頃から決めておきます。

すぐに「4つのステップ」をできない時もあると思うので、その時は落ち着いてから後で振り返りとして行うと、次に同じ問題が起きた時に解決しやすくなります。

1. どうしたのか?

子どもが泣き止まないから叩いてしまった。自分が嫌になる。限界。逃げたい。

2. なぜ、そうなる(した)のか?

・A 自分が疲れているから
・B 夜中何度も起こされたから
・C ずっと子どもを自分一人でみている
・D 自分がイライラしていたから
・E 最近外出が続いたから
・F 予定を入れて自分が焦っていた
・G お腹が空いているのかも
・H 眠いのかも
・ I 子どもが、何か気に入らないことがあったのかも
・J 自分が、昨日の夫の言動にイライラしている(←書いている途中に思い出したりすることも)

など

3. どうしたらいいのか?

・A,B,C,D,E,H,I 一緒に今日は昼寝する
・A,B,C,D 子どもを時々でも預けられるところがないか調べる
・A,B,C,D,E,J 自分が休む時間を作る
・C,D 家族に協力してもらえないか話をしてみる/子育て支援を探す
・E,F 予定や約束を入れずのんびり過ごす/自分と子ども中心に過ごす
・D,G 自分も子どももしっかり食べる
・I どうしたの?嫌だったね、となだめてあげる
・H,I 抱っこ/おんぶしてあげる
・A~J 外の風にあたる・場所を一緒に離れてみる/音楽をかける
・J 「自分が昨日の夫の言動にイライラしている」ことを「問題解決の4つのステップ」で改めて考える【次の行動へ】

など

4. それでもうまく行かないときは?

・具合が悪いのかも?暑い・寒いのかも?【次の行動へ】
・人に相談する(家族・友達・子育て支援)【次の行動へ】
・自分の体調を振り返る/病院・カウンセリングで【次の行動へ】
・(安全や体調に問題ないなら、様子を見ながら)「子どもは泣くもの」「泣いててもOK!」「泣いて主張できるようになった・成長した」と考えてみる
・どこのお母さんも同じように大変、という共感できる情報を探してみる(自分だけじゃないんだ…と思える情報)

など

子どものことに関しては【解決】と書きませんでしたが、「当たり前のこと」でも考えを「書く」と、自分の気持ちや考え・アイデアを整理したり、焦りや不安感を抑える効果もあるので、感情を落ち着かせるためにも一度実践してみてくださいね。

「優先順位」うまく行くために大事なこと

他にも沢山のイライラ・悩みが思いつくと思います。例だけではきっと足りないと思いますが、自分で実践してみるとコツがわかってきますよ。

そして大事なのは、「何を今、一番優先すべき?」ということです。

日常の中には、仕事・用事・付き合いなど沢山の項目があります。

生活に困っている時は、「お金を稼がなくては」と仕事を始めることもありますし、人間関係がわずらわしくても「行かなきゃ」と考えて、頑張って行動を起こす(付き合いを優先する)こともあります。

それもとても大事なことですよね。

しかし物事には「バランス」も大事で、その時によって「優先順位」は変わっていきます。

どこかに偏りすぎると、「うまく行かないこと」「トラブル」が発生しますが、ここで振り返って修正ができる人は成長し続けます

私も沢山の課題にぶつかってきました。その度に、この「問題解決のための4つのステップ」のメモを見直して、基本に戻って考えます。

1.トラブルの内容
2.原因
3.解決策(2段階)

「原因」は多角的に見るトレーニングを、「解決策」は経験者やプロの知識をいいとこ取りすると、今まで思いつかなかったことがひらめくようになります。

ちなみに、私のうまく行くための優先順位の歴代1位は、

🌸 生命維持にかかわる「食う・寝る・遊ぶ」を丁寧に 🌸

自分も、家族も、人間誰でも、正しい順番で考えても、具合が悪かったり疲れたりすると、イライラや不調から抜けることはできません

「パニック障害・対人恐怖・うつ・不安障害」これらに悩んでいた時は、若くて経験不足だったこともありますが、「仕事・生活していくこと」(=お金を得ないと生活できない)ばかりに目が行き、自分が食べているものや睡眠のことをじっくり見直すことができていませんでした。

体調が悪いままでは、「仕事・生活していくこと」もいつまでも実現しませんよね。

すぐに疲れるから、気分転換に甘いものでリフレッシュしたり、買ってきた食事で簡単に済ませたりすることが続いていたので、結果、現代版の栄養失調(栄養過多)となり、トラブル=「パニック障害・対人恐怖・うつ・不安障害」を引き起こしていました。

(参考ブログ)
「ストレスからスイーツをやめられない」メンタルをコントロールしたいときの一工夫
「体質を変えて新しい人生を」私がパニック・うつ・不安を完治するまでに実践したこと
運命の分かれ道?!食費は『投資』自分や家族の未来を元気にする「お買い物」

どんな状況であっても、頑張ってない人はいないし、ひとつずつ原因を確認すると、良い変化を起こせるものです。

少しでも進んだら「 ✅ OK!」「 ✅ その調子!」と自分を励ましながら、小さな変化を大事に積み上げていきましょう。


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